====駅へ向かう女性の心

今日もやっと終わった。
ひと息つく間もなく、街の明かりの中を歩く。
ラーメン屋の湯気がふわりと流れてきて、
「たまには寄っていこうかな」と少しだけ思う。

駅が見えてきた。
夜風に乗って、知らない誰かの笑い声が聞こえる。
この街は、私が休んでいる間もずっと賑やかなんだろうな。

===駅から降りた女性の心

時計を見る。間に合いそう。
待ち合わせの店まで、あと少し。
このラーメン屋、久しぶりに来た気がする。
あの人と来たのは、いつだったかな……？

夜はこれから。
昼間の街が、華やかな別の顔に変わる時間。
私もその流れに乗って、ひとときを楽しもう。

前から来る女性とすれ違う。
どこか、少しだけ自分と重なって見えた。

====リフ

これは、
行きと帰り。
仕事終わりと、夜の始まり。
同じ明かりの下で、違う時間を
生きている私たちの一瞬のハーモニー。

===この写真について===

この様なある見方をすると見えてくる一瞬のハーモニー、そこから、新しいリズムが聞こえてくるかもしれません。ほら、耳を澄ますと彼女らの足音が聞こえる気がしませんか？そう、私たちはいつもそんなような一瞬のハーモニーを作りrながら、それぞれが一つのストーリーを作っているのかもしれません。